1949年岡山県生まれ。自動車ディーラーのメカニックを経て、サスペンション専門店「オリジナルボックス」を設立。国内外のラリーや全日本ダートトライアルへドライバーとして出走する傍ら、国内グループCやF3000選手権でレースエンジニアを務めた経験も持つ。現在も国内外の自動車メーカーやサプライヤーからアドバイスを求められている。「サスペンションの神」という異名を持つがダンパーやGボウルなどの設計に飽き足らず、その発想力はオーディオスピーカーの設計にまで及ぶ。MFiのシャシー&サスペンションのアドバイザー。
自動車関連の仕事をしている人。自動車関連の仕事に就きたいと思っている人。クルマ好きの人。
そんなみなさんにとって、レーシングカーを設計することは「夢」のひとつなのではないだろうか。
本誌スタッフも思いは同じである。そこで、マイ・レーシングカーのアイデアを発表する場を設けることにした。
発想は自由。ルールは必要最小限。もちろん現物をつくる必要はなく、アイデアだけでいい。
メインテーマは「シャシー」。エンジンは原則的に「世の中に存在するもの」を買ってくることにする。
さて、みなさんならどんなマシンでフォーミュラMFiにエントリーしますか?
あなたがシャシーコンストラクターだとしたら……
ご応募いただいたアイデアの中から編集部と国政久郎氏が選んだ1台を毎月本誌にてご紹介します。なお、ご応募いただいたアイデアの著作権などすべての権利は応募者個人または応募団体に帰属します。
クルマが地面の上を走るとき、操縦性、安全性、快適性の3点にもっとも深くかかわる部分はサスペンションである。走行中はタイヤの上下ストロークにのみ自由度があり、タイヤが受ける他方向(前後・左右)からの力はサスペンション~車体がしっかりと受け止めることが理想である。過去、さまざまなサスペンション形式が考案されてきたが、新しいものが最良であり、古いものはダメかというと、けしてそうではない。消えて行った方式のなかにも、見過ごされていた良さがあるかもしれない。
いっぽう、サスペンションは車両全体の設計に大きくかかわる。サスペンションの機能を最優先するためには、ほかの機能との場所の調整が必ず必要になる。市販乗用車の場合は、居住空間や燃料タンク、駆動系との調整でサスペンションが「我慢する」ことは多い。
では、量産乗用車でもなく、荷役のための車両でもなく、限定された場所を走らせることだけに特化したレーシングカーのシャシーを考えたら、果たしてどうなるか。しかも、F1のように細かな車両規定のない、自由な発想を注ぐことにできるシャシーを設計できるとしたら、サスペンションや車両全体のレイアウトはどうなるか。
フォーミュラMFiは、この「自由な発想」を歓迎する。プロドライバー向けではなく、クルマ趣味のひとびとが休日レースを楽しむためのマシンを、みなさんの自由な発想で考えてもらう。みなさんひとりひとりがバーチャル・シャシーコンストラクターとしてウデをふるう場所として活用していただければ幸いである。
※郵送やメールでもご応募いただけます。
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株式会社三栄書房 モーターファン・イラストレーテッド編集部 Formula MFi係
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(題名にFormula MFiとお書きください)