2025年シーズン序盤、角田裕毅はついにレーシングブルズから昇格を果たし、レッドブルの正ドライバーとしてF1を戦っています。注目が集まるなか、3戦を終えた時点での彼の走りをどう評価するか。その答えは、育成責任者ヘルムート・マルコのコメントに集約されています。本記事では、角田の初期パフォーマンス、チーム内評価、フェルスタッペンとの比較、そして今後の課題と期待について徹底解説します。
画像引用元 : FORMULA-DATA
目次
昇格3戦の結果とパフォーマンス概要
角田裕毅がレッドブル昇格後に出場した3戦の結果を整理すると、マシン性能だけでは語れない彼の冷静さと改善力が見えてきます。
角田裕毅:昇格後3戦の成績比較表
グランプリ | 予選順位 | 決勝順位 | チームメイトとの比較 | 印象的なシーン |
---|---|---|---|---|
バーレーンGP | 9位 | 7位 | フェルスタッペン:1位 | ターン1での冷静なブレーキング |
サウジアラビアGP | 8位 | リタイア | フェルスタッペン:2位 | 接触によるマシントラブル |
オーストラリアGP | 10位 | 6位 | フェルスタッペン:1位 | ソフト→ハード戦略が奏功 |
マルコのコメントから読み解く評価のポイント
フィジカル面と集中力に高評価
マルコは「角田は驚くほど集中力が高く、長時間のレースでも一貫性のあるラップを刻めている」と評価。以前から課題視されていた感情面のコントロールも、今季は明らかに改善が見られると述べています。
フェルスタッペンとの比較と立ち位置
マルコによれば、「フェルスタッペンのデータを正確に吸収し、必要に応じて応用する柔軟性」が角田の武器とのこと。完全に肩を並べるには至らないものの、「成長カーブは非常に理想的」とコメントしています。
チーム内での立ち位置と役割の変化
昇格後、角田の担当エンジニアリングチームには経験豊富なメカニックが加わり、技術面でのサポート体制が強化されています。チーム無線も落ち着きを見せ、今やレース戦略を左右するキーフィギュアの一人に。
今後への期待と課題
- 期待:中団グリッドからの追い上げレースでの信頼性
- 課題:Q3進出率の安定化と、トップ3チームとの間にある戦略・タイヤ管理面でのわずかな差
角田は、今後のヨーロッパラウンドでさらに力を発揮できるとチーム内外から期待されています。