イギリスの高級SUVブランド・ランドローバーの中でも、コンパクトで洗練されたデザインが特徴の「レンジローバーイヴォーク」。一見すると理想的な一台ですが、検索されるキーワードには「後悔」「壊れやすい」「維持費が高い」といったネガティブな声も少なくありません。
この記事では、実際に後悔したユーザーの声や注意点、維持費、性能、デザイン面での長所・短所を網羅的に解説。購入を検討している方が後悔しないよう、筆者の体験レビューやライバル車比較も交えて徹底解説します。
目次
レンジローバーイヴォークが「後悔する」と言われる理由とは?
電装トラブルの報告が多い
- 電動シートやディスプレイの不具合がSNSやレビューサイトでも散見
- 特に初期型(2012〜2016年式)はトラブル報告が多く、保証切れ後は修理費も高額に
維持費が高い(特に輸入車初心者には負担大)
- オイル交換やブレーキパッドなど、消耗品交換が国産車の1.5倍以上
- 輸入車対応の整備工場が限られており、正規ディーラー以外だと部品調達に時間がかかる
車内の狭さと視界の悪さに注意
- デザイン重視のクーペライクなフォルムは、後席・荷室がややタイト
- リアウィンドウが小さく、バックカメラなしでは運転しづらいという声も
それでもイヴォークが選ばれる理由|魅力と強み
唯一無二のスタイリッシュデザイン
- SUVでありながらクーペのような流線形フォルム
- 欧州車らしい存在感とブランドバリューの高さ
走行性能と4WDシステムの完成度
- ジャガー・ランドローバーのテレインレスポンス搭載で悪路走破性も優秀
- 街中から雪道・悪路までこなせる万能性
高いリセールバリュー(人気の中古市場)
- 特にブラック・ホワイト系はリセールも安定
- 中古相場は200〜400万円と幅広いが、上級グレードは値崩れしにくい
年式・グレード別の注意点とおすすめモデル
年式 | 特徴 | 注意点 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
2012〜2015 | 初期型(初代) | 電装系トラブル多め | ★☆☆ |
2016〜2018 | 改良型(中期) | 内装・ナビが古め | ★★☆ |
2019〜現行型 | フルモデルチェンジ後 | 信頼性向上・装備充実 | ★★★ |
おすすめは「2019年以降のP200/R-Dynamic」
- 新型プラットフォームに刷新
- 48Vマイルドハイブリッド搭載で走りと燃費の両立
- アクティブセーフティ標準装備
維持費・修理費はどれくらい?国産SUVとの比較
項目 | イヴォーク | トヨタ ハリアー | BMW X1 |
---|---|---|---|
自動車税(2.0L) | 約45,000円 | 約45,000円 | 約45,000円 |
車検費用 | 約130,000円〜 | 約90,000円〜 | 約120,000円〜 |
オイル交換 | 約20,000円〜 | 約8,000円〜 | 約15,000円〜 |
ブレーキパッド交換 | 約40,000円〜 | 約20,000円〜 | 約35,000円〜 |
年に40〜60万円程度の維持費がかかることも想定しておきましょう。
筆者の試乗レビュー|実際に運転して感じたこと
筆者は2023年式イヴォークR-Dynamic Sに試乗。運転席からの質感の高さと走行時のしなやかさに驚かされました。
モーターのアシストによる加速もスムーズで、街中ではラグジュアリーカーのような乗り心地。ただし、後方視界の狭さとエンジン音のこもりは気になる点もありました。
よくある質問(FAQ)
まとめ|イヴォークは「目的を誤ると後悔する」一方で“刺さる人には最高の一台”
レンジローバーイヴォークは、国産SUVにはないデザインとプレミアム感を求める人には非常に魅力的な一台です。ただし、維持費や狭さ、故障リスクに備えておかないと「思ってたのと違う」と後悔する可能性も。
重要なのは、使用用途・予算・価値観に合っているかを見極めること。高級コンパクトSUVとして「唯一無二の個性」を持つ車であることは間違いありません。