スバルの高性能スポーツセダン、WRX S4。圧倒的な加速性能と最新の運転支援システム「アイサイトX」を搭載し、スポーツと安全性を両立したモデルとして高い人気を誇っています。しかし一方で、「思ったより維持費が高い」「街乗りではオーバースペック」といった声もあるのが現実です。本記事では、筆者の試乗体験を交えながら、WRX S4に関するリアルな評判、オーナーの声、中古市場の動向、後悔しないためのポイントを徹底的に解説します。
画像引用元 : SUBARU 公式サイト
WRX S4の基本スペックと特徴
- エンジン:2.4L水平対向4気筒直噴ターボ
- 最高出力:275PS
- 最大トルク:375Nm
- トランスミッション:CVT(8速マニュアルモード付)
- 駆動方式:AWD(全輪駆動)
- 燃費(WLTCモード):11.0〜12.0km/L
- 価格帯:412万円〜
高いパフォーマンス性能に加え、アイサイトXによる高度な安全支援機能も全車標準装備されているのが大きな魅力です。

画像引用元 : SUBARU 公式サイト
筆者が実際にWRX S4を試乗して感じたこと
筆者も実際に都内の試乗コースと高速道路区間でWRX S4を体験しました。まず驚いたのは、発進からの加速力。軽くアクセルを踏んだだけで力強く加速し、高速道路への合流も非常にスムーズでした。CVTとは思えないダイレクト感のある加速フィールも好印象です。
ただし、街中での取り回しではサイズ感と低速域での重厚感がやや気になり、日常の細かな移動には若干気を遣う場面もありました。加えて、アイドリングストップ復帰時の振動は多少感じられ、静粛性においては欧州プレミアムセダンには一歩譲ると感じました。
総合的には「走りを重視するドライバーにはたまらないが、万人向けとは言えない」というのが率直な感想です。
オーナーの声から見るWRX S4の評価
満足している声
- 加速性能に大満足。スポーツモードにすると高速でも圧倒的な安定感
- AWDとアイサイトXのおかげで雨の日や長距離ドライブでも安心感が違う
- デザインが洗練されており、所有欲をしっかり満たしてくれる
後悔ポイントとして挙がりやすい声
- 街乗り燃費が8〜9km/Lと、予想以上に悪い
- 自動車税・保険料・燃料代を合わせた年間維持費が高め
- 乗り心地が硬めで、長時間乗ると疲れる場面もある
WRX S4の中古市場の相場(2025年4月時点)
年式 | 走行距離 | 中古車価格帯 |
---|---|---|
2022年式 | 1万〜2万km | 350万〜420万円 |
2023年式 | 5千km〜1.5万km | 360万〜430万円 |
中古車市場では依然として高値を維持しており、程度の良い個体は新車価格と大きな差がないケースも少なくありません。特に人気の高い「STIスポーツR EX」グレードは割高傾向が続いています。
WRX S4とライバル車の比較表
車種 | 価格帯 | 馬力 | 駆動方式 | 燃費(WLTCモード) | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
WRX S4 | 約412万円〜 | 275PS | AWD | 11.0〜12.0km/L | 高性能ターボ+アイサイトX |
シビックタイプR | 約499万円〜 | 330PS | FF | 12.5km/L | 軽量高回転スポーツ |
GRカローラ | 約524万円〜 | 304PS | AWD | 12.4km/L | ラリー直系ホットハッチ |
BMW M235i | 約637万円〜 | 306PS | AWD | 12.2km/L | 欧州プレミアムスポーツ |
アウディS3セダン | 約675万円〜 | 310PS | AWD | 12.8km/L | 洗練とスポーツの両立 |
WRX S4は価格と性能のバランスに優れており、「高性能4WDスポーツセダン」というジャンルでは非常にコストパフォーマンスが高いモデルだといえます。
よくある質問(FAQ)
まとめ
WRX S4は、スポーツ性能と安全性能を高次元で融合させた国産随一のスポーツセダンです。ただし、燃費や維持費、乗り心地の硬さといった日常面での注意点も存在します。購入を検討する際は、走行性能への期待だけでなく、ライフスタイルや維持コストまで考慮して選ぶことが、後悔しない秘訣といえるでしょう。